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最終更新日:2009年5月
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追 悼 ・ 忌 野 清 志 郎 さん

中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン/モノノケ・サミット)
  去年の夏以降、あまりの情報の少なさに、気を揉んではいたのだ。突然やってきた、忌野清志郎さんが5月2日未明に亡くなった、との報。
  俺にとっては、2005年1月、渋谷AXで行なわれた『SOUL OF どんと』での共演が最後になってしまった。当日の清志郎さんは、トリで登場。ジョン・レノンの<イマジン>を日本語で歌い上げたのだが、そのあまりの素晴らしさに、終演後彼の楽屋へ速攻突入。「原曲より良かったですよ〜」「ホント〜?」「あんまり日本の歌手を褒めない俺がわざわざ楽屋まで来て言うんやから、これはホンマのホンマ!」「ホント〜? アリガトウ!」みたいな、軽い会話。
  実際、その日の彼は本当に素晴らしかったのだ。ややもすれば、RCサクセションのギミック性や、タイマーズなどの企画性が覆い隠してしまう、歌手・表現者としての凄み。先人に素晴らしいロック歌手がいたことを、ステージ脇でつぶさに再確認出来て、妙に嬉しく高揚したのを、昨日のことのように覚えている。
  俺が最も良く聴いた清志郎さんのレコードは『初期のRCサクセション』。タイマーズのコンセプトも良かった。彼の作る、怒り、焦燥、痛みを伴ったユーモアたっぷりの唄が俺は大好きだった。そして、どんと同様、「あんたと同じような表現作法はとらないぜ!」とキッパリ思わせてくれた、数少ない「内なるライバル」でもあった。
  清志郎さん、沢山の素晴らしい唄を、ありがとう。

(2009年5月記)

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