当日はあいにくの長雨。午前7時から現場で始まった実行委員会議では、終日雨との予
報から、屋外でのプログラムは中止と決定。拍子抜けしたのも束の間、連絡を取り回した
り変更内容の見直しを図ったりと右往左往。そうこうしている内にも、中止との報せにも
めげないミュージシャン達が次々と来場。こんな悪条件でも足を運んでくれることに感謝
一杯の関係者数名は、中止の報せを受けた観客の心情と、TここUに居る出演者の顔を秤
に掛けました。その話合いも2〜3度目のころ中川敬氏登場。一旦中止発表したものを今
更と渋る主催者に、「俺が責任とるからええやん。やろうや」の一言で演奏決定(たまに
男前なこと言うんよねえ)!
電源確保に商店街のオッチャン嬉々として走る、車椅子のオヤジよだれ流してほく
そえむ、雨に濡らすまじと機材搬入に、関係者も無関係者もはっやい早い。やれば出来る、
セッティングまで10分ちょっと。かくして小さな屋根の隅っこで演奏は始まり、私は "
そら"の子守りに境内をぐーるぐる。イベントって何やろう。諦めずに来た甲斐あったと
喜ぶ観客。遠くから来たにも関らず中止と聞かされ、会場を後にしたと怒るであろう観客。
その怒りを危惧し中止と唱え続ける主催者。嘘みたいな隅っこで、ステージも組んでも
らえぬ冷遇をよそに、そこに居る誰かの為に演奏するミュージシャン達。健康優良児"そ
ら"を腕に、私の頭も境内の奥までぐーるぐる。誰かを喜ばしたくて、励ましたくて、厳
しい現実を少しでも遠のけたくて、避難所や仮設住宅でイベントやって来た事を思い出し
た頃、モノノケの演奏が終了。そして近づきながらモノノケパワーに敬服。演奏前は観客
も関係者も困惑したような、不安気な表情だったのが一変。あの方もこの方もその方もど
の方も、みんな歯を見せて(歯茎まで見せ大喜びの人も私は見た!)笑顔そこかしこにこ
ぼれている。ダルダルの腕から力がすうっと抜け、「ええやん!こんな事も有るわいな!!」
と誰かに吠え付きたい気持ちが熱く湧いてきた丁度その時、朝からの雨で体温が上がっ
て来てることに気付いた。「あかん、風邪ひいてるやん! 私……」
ボランティアグループ・すたあと長田/金田真須美
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