SOUL FLOWER UNION

キャンプ・パンゲア

1. パンサラッサ
Panthalassa
2. ホップ・ステップ・肉離れ
Hop, Step, Nikubanare (Hop, Step, Torn Muscle)
3. ダンスは機会均等
Dance Wa Kikai Kintou (The Dance Of Equal Opportunities)
4. 死ぬまで生きろ !
Shinumade Ikiro! (Live Until You Die!)
5. 死んだあのコ
Shinda Anoko (Someone Who Died)
6. 再生の鐘が鳴る
Saisei No Kane Ga Naru (Ringing The Bell Of Regeneration)
7. アクア・ヴィテ
Aqua Vite
8. 道々の者
Michi Michi No Mono (Paths of the People)
9. 太陽がいっぱい
Taiyou Ga Ippai (Full of Sun)
10. パンゲア
Pangaea
11. 千の名前を持つ女
Sen no Namae Wo Motsu Onna (The Woman With A Thousand Names)
12. スモッグの底
Smog No Soko (The Bottom Of The Smog)
13. ルーシーの子どもたち
Lucy No Kodomotachi (Lucy's Children)
14. 続・死ぬまで生きろ !
Zoku Shinumade Ikiro! (Live Until You Die! [Reprise])
15. 移動遊園地の夜
Idou Yuenchi No Yoru (Night of The Travelling Fairground)
特別仕様盤DVD
『ルーシーの子どもたち / アクア・ヴィテ / 死ぬまで生きろ !』!
1. ルーシーの子どもたち
2. アクア・ヴィテ
3. 死ぬまで生きろ !
『キャンプ・パンゲア』の楽曲たちは軽やか、そして穏やかだ。
お囃子、ファンク、カリブ、トラッド、ジャズなどをミクスチャーした、ロックンロールにして大衆歌謡でもある稀有な音楽。
思想と音楽がナチュラルに結晶した<ダンスは機会均等>はそうした楽曲の代表格だ。
近年のソウル・フラワー・ユニオンは、喜怒哀楽にユーモアをまじえて「うた」の説得力が増し、さらに深い味わいを感じさせるようになった。
銃ではなく楽器を手にして理想を目指す苦難をソウル・フラワー・ユニオンは乗り越え続ける。
自分たちの信条を堅持しながらも、人々とともにある音楽。
『キャンプ・パンゲア』はそんなアルバムだ。
(宗像明将 / 音楽ジャーナリスト)
生きとし生けるものにソウル・フラワー・ユニオンを!
ここにあるのは喜怒哀楽を共にする仲間の唄。
四の五の言わず、手に取り、ジャケットを眺め、買って聴くのです。
むくむくと自分の中にエネルギーが湧いてくるのがわかるはず。
後はライヴで泣いて笑って、生きていることを実感。
これは人生の供やね。
(花房浩一 / 音楽ジャーナリスト)
『キャンプ・パンゲア』からは光り輝く太陽は勿論、深い夜の闇も感じる。
例えば深い闇に包まれる真夜中、一人で本作を聴いてほしい。
きっと心の奥深いとこから力が沸き上がってくることが実感できる。
そうやって一人一人が力を感じ、そしてだから多くの人と繋がっていけることを感じるはずだ、多くの人と踊れるはずだ。
このアルバムは、だから素晴らしい。
(遠藤妙子 / 音楽ライター)
すべての曲がまるで100年前から歌われ続けてきたような生命力に満ちている。
そりゃあ生きてれば色々あるけど、毎日家族と一緒に食べて寝て仕事して暮らせてることの幸せを噛みしめさせてくれるというか。
とっくにロックを越えてるSFUが、またひとつ新しいステージに進んだ!
(鈴木茂 / アルテスパブリッシング代表)
『キャンプ・パンゲア』聞いた!
世界中の路上で歌い踊る人たちの笑顔が見える。ステップが聞こえる。
ロックとかファンクとかサルサとか民謡とか、音楽にジャンルがあるなんてたぶんその人たちは知らない。
わたしにももうそれ、関係ない。ただ、踊る、歌う、そして泣く、笑う。
ホントの音楽は自分の中から生まれてくるんだってことを思い出させてくれるアルバムだ。
まさにダンスは機会均等〜♪ 
(岩崎眞美子 / ライター)
確信しました!
ソウル・フラワーが鳴らす音は、国民的漫画『ONE PIECE』の世界観にピッタリだと!
和洋どころから世界中のステキ要素を折衷。
敵も味方も関係ない、最後はみんなで呑んで歌って踊り明かす。
そんな最高の瞬間は、世界を探してもココにしかない!
尾田栄一郎さん、<ダンスは機会均等>を聴いてみて!
(杉岡祐樹 / hotexpress編集部)
お尻の大きな女の子が好きなんです。だから、お尻の大きな音楽も大好き。
ソウルフラワーユニオンのお尻は大きい。しかも、年々大きくなる。
だけど、しっかり色っぽい。何度でも何度でもまさぐりたい。
『キャンプ・パンゲア』。
おそらく難産だったのだろうけど、その建て付けは、これ以上なくもっちりとした安産型で‥‥またしてもムラムラと。
魅力的でキリがない。
(小浜文晶 / HMVオンライン)
キャンプ・パンゲア
CAMP PANGAEA
ソウル・フラワー・ユニオン
SOUL FLOWER UNION

 BM tunes/XBCD-1034/¥3,150(tax in)
 2010年12月15日 発売
 [特別仕様盤:CD+DVD]
  BMCZ-9003/¥3,300(tax in)
 

もっと深い夜をゆけ! ダンスは機会均等!
非服従の舞。地の果ての詩。路上の花片。再生の風音。
荒涼たるパンゲアをゆく、漂泊民の地下放送!

ソウル・フラワー・ユニオン、『カンテ・ディアスポラ』以来二年ぶりのオリジナル・フル・アルバム!

ライヴのキラー・チューン<ホップ・ステップ・肉離れ><ダンスは機会均等><死ぬまで生きろ!>、不朽の名品<死んだあのコ><移動遊園地の夜>他、全15曲収録! (既出シングル曲は全曲ニュー・ミックス!)

ライヴ会場&Artist-Direct Shop 405通信販売限定
『キャンプ・パンゲア』<特別仕様盤>発売中!

『キャンプ・パンゲア』CDに、PV3曲入りDVDをプラスした、紙ジャケット仕様の豪華盤!

>> 「キャンプ・パンゲア」特設ページ


Produced by Nakagawa Takashi

SOUL FLOWER UNION (2010)
Nakagawa Takashi 中川敬 : Lead Vocal, Electric Guitar, Acoustic Guitar, Sanshin 三線, etc
Okuno Shinya 奥野真哉 : Piano, Organ, Accordion, Synthesizer, etc
Ito Koki 伊藤孝喜 : Drums, Percussion, etc
Jigen ジゲン : Bass Guitar, Backing Vocal, etc
Takagi Katsu 高木克 : Electric Guitar, Pedal Steel, Bouzouki ブズーキ, Mandolin, etc
Kamimura Mihoco 上村美保子 : Backing Vocal
Itami Hideko 伊丹英子 : Sanba 三板, Hayashi 囃子

GUEST MUSICIANS:
Rikuo リクオ : Piano, Accordion, Wurlitzer
Koo (Black Bottom Brass Band) : Trumpet
Yassy (Black Bottom Brass Band) : Trombone
Iggy (Black Bottom Brass Band) : Sax
Mizalito ミザリート : Percussion
Yahiro Tomohiro ヤヒロトモヒロ : Percussion
Akagi Rie 赤木りえ : Flute
Ota Keisuke 太田惠資:Fiddle
Matsui Ayumi 松井亜由美:Fiddle
Umazu Kazutoki 梅津和時:Tin Whistle
Utsumi Yoko うつみようこ:Ching-Dong チンドン
Pak Kun Jong 朴根鐘:Kwenggari ケンガリ
(順不同)

ソウル・フラワー・ユニオン『キャンプ・パンゲア』について

 2010年10月、マヌ・チャオ、スタッフ・ベンダ・ビリリ、そして辺野古に戻って開催されたピース・ミュージック・フェスタ!と、たてつづけに素晴らしいライヴを見ることができた。その余韻が醒めないなか、ソウル・フラワー・ユニオンの完成したばかりの新作『キャンプ・パンゲア』を聴いて、またしても胸がいっぱいになってしまった。

 この1か月あまりの間の音楽体験は、全体がひと繋がりになっている物語のようだった。誰もがルーシー(エチオピアで発見された人類の祖である猿人の化石人骨)の子供たちであり、ホモ・サピエンスだから通じ合うものがあって何ら不思議ではないとはいえ、異なる文化圏から生まれた音楽に個別に接したにも関わらず、このような気持ちになったのは初めてのことだ。彼らが奏でていた音楽には共通したベクトルがあり、それが既存の音楽を打ち砕き、圧倒的な優しさを示していたと思う。

 『キャンプ・パンゲア』は、スタジオ録音のフル・アルバムで、全15曲、収録時間は1時間を超えている。

 ソウル・フラワー・ユニオンは、マヌ・チャオと同じく、最新作が最高傑作という法則をキープして独走している。マヌ・チャオを初めて見たのはもう20年前でマノ・ネグラを率いていたときだったが、今のマヌ・チャオには当時のマノ・ネグラさえ凌ぐ勢いがあり、今のソウル・フラワー・ユニオンはニューエスト・モデルさえ凌ぐ勢いがあると思う。

 マヌ・チャオは、ジョー・ストラマーの意志を受け継ぐように、パンクとレゲエをベースに中南米やアフリカ音楽の要素も取り入れた音楽を奏でてきた。そしてソウル・フラワー・ユニオンも、パンクとレゲエをベースに世界各地のビートを自分たちの音楽に取り入れてきた。その成果が『キャンプ・パンゲア』から聴き取れる。

 3曲めの<ダンスは機会均等>は、ハチロク調のビートに乗った演歌調の曲だ。エチオピークという、主に70年代のエチオピア音楽を発掘したシリーズを聴いたことがある人なら気づくと思うけど、この曲はエチオピア音楽の影響が色濃い。続く<死ぬまで生きろ!>は、2010年1月にハイチで大地震が起こった前後に作っていたとのことで、そのころ聴きあさっていたというヘイシャン・ミュージックの要素を取り入れた曲である。それでいてしっかり自分たちの音楽にしているのは、ソウル・フラワー・ユニオン特有の色気によって統一された世界感に貫かれているからだろう。

 色気といえば、グラム・ロック調の曲<パンゲア>での色気はただならないレベルだ。パンゲアとは、プレートに乗って大陸が分裂して移動する以前のすべての陸地がひと塊だった時代の大陸のことだが、演奏だけでなく、パンゲアという概念からさまざまなことを思いを巡らしていく思考自体に色気がある。

 このアルバムには、<ルーシーの子どもたち>があり、ラテン語で生命の水という意味の<アクア・ヴィテ>があり、<パンゲア>があり、ずばり<死ぬまで生きろ!>という曲が収録されている。さらに<ダンスは機会均等>には、コロンブス、マゼラン以降の、コーカソイドによるネグロイドの強制移住の旅や、日本人による朝鮮人の強制移住の旅などについての思いを落とし込んであるのだという。通して聴いたとき、じつは全体でディアスポラの壮大な物語になっていることに気づく。『カンテ・ディアスポラ』(08年。スタジオ録音のアルバムとしては前作となる)から一貫した眼差しがあったのだ。

 ソウル・フラワー・ユニオンは宗教ではないから、創作された壮大な物語を教義として語るように音楽を奏でているわけではない。日々の生活から個々の曲のメロディーと歌詞を作り、アレンジして、演奏して、録音するという、愚直な作業を積み重ねた結果、アルバムができてしまったのであろう。それでいて、既存の音楽の縮小再生産的な状況に陥っている世の大半の音楽と一線を画しているのは、ミュージシャンとしての技術力の高さに加えて、スタッフ・ベンダ・ビリリもそうだが、地に足の着いた過酷な現実を楽曲の中に落とし込んでいるからだろう。音楽の根源的な存在理由は、まさにそこにあるのではないかと思う。

 その意味で<死んだあのコ>は特に心に響いた。これは、ソウル・フラワーのファンだった小高朋子さんという方が脳腫瘍のため2010年5月に30歳の若さで亡くなったあと一気に書き上げた曲とのことで、ちょうど米占領下沖縄の子供達の受難について色々調べていた頃でもあり、子どもを亡くした親の気持ちを現わそうとしたそうだ。

 そんなソウル・フラワー・ユニオンが、辺野古で開催されたピース・ミュージック・フェスタ!に深く関わったのは必然的成り行きだった。その一方で、こっそりと、この色気に満ちた『キャンプ・パンゲア』を制作していたわけである。心底素晴らしいと思う。

(石田昌隆)