SOUL FLOWER UNION

満月の夕〜90'sシングルズ

<DISC 1>
1. 世界市民はすべての旗を降ろす
2. テル・ママ
3. 満月の夕
(Single Version)
4. レプン・カムイ
(Single Mix)
5. 向い風
(Single Mix)
6. 外交不能症
(Sutakora Version)
7. エエジャナイカ
8. エエジャナイカ〜卓球の極道電子盆唄編
9. (ソウルフラワーの)夢は夜ひらく
(Live Version)
10. ジャングル・ブギ
(Live Version)
11. 宇宙フーテン・スイング
12. さよならだけの路地裏
13. ちっちゃな時から
14. もぐらとまつり
(Live Version)
15. 短距離走者の孤独
(Respectable Single Mix) ▲
16. おんぼろの夜明け ▲
17. 電飾のまち
(Demo Version) ★◆
<DISC-2>
1. 満月の夕 ●
2. 潮の路 ●
3. 竹田の子守唄 ●
4. アリラン ●
5. 夜に感謝を
(Japonesian Gospel Version) ▲
6. 潮の路
(Live Version) ●
7. 満月の夕
(Live Version) ●
8. イーチ・リトル・シング
(Featuring ALTAN)
9. 風の市
(Featuring ALTAN)
10. アラバマ・ソング
(Featuring SAMM BENNETT)
11. 平和に生きる権利
(TV Live Version)
12. 青天井のクラウン
13. 人力飛行機
(Acoustic Mix) ★
14. 信天翁
(Naked Mix) ★
15. さすらいのカッパ
(Demo Version) ★
16. 海行かば 山行かば 踊るかばね
(TV Live Version) ★
17. 満月の夕
(Demo Version) ★
★=BONUS TRACK
performed by SOUL FLOWER UNION except

●=SOUL FLOWER WITH DONAL LUNNY BAND
▲=SOUL-CIALIST ESCAPE
◆=NAKAGAWA TAKASHI
満月の夕〜90'sシングルズ
90's Singles
ソウル・フラワー・ユニオン
SOUL FLOWER UNION

 Sony Music Direct(Japan)/MHCL-1316〜7/
 3,500円(tax in)
 2008年3月19日 発売

ソウル・フラワー・ユニオンがキューン・レコード在籍時(1993〜1999)に発表した全シングル、マキシ・シングル、ミニ・アルバムを時系列に集大成した、CD2枚組シングルズ・コレクション 2008年3月19日リリース!
初回限定紙ジャケット仕様

>> 「満月の夕 〜90's シングルズ」特設ページ


ボーナス・トラック

★電飾のまち(Demo Version)
★人力飛行機(Acoustic Mix)
★信天翁(Naked Mix)
★さすらいのカッパ(Demo Version)
★海行かば 山行かば 踊るかばね(TV Live Version)
★満月の夕(Demo Version)

>> 「中川敬が語るボーナス・トラック」


 古今東西、この世で才能があると言われるミュージシャンはあまたある。だが、その才能の恩恵を、きちんと世の中に役立てることができる者は、果たしてどれくらいいるのだろうか? ミュージシャンが賞賛されることにのみ、作詞作曲、演奏の才能が費やされてしまうのなら、その音楽を聴く者にとって、彼らの音楽が価値のあるものと成り得るのは何故なのだろう? 別にチャリティの類いを言っているわけではない。チャリティはチャリティで、その意義を否定するつもりはないが、ミュージシャンはあくまでも音楽を奏でることで、世の中にリンクする生き物である。音楽に伴う経済効果を無視することはできないにしても、まず作品そのものの内実が、価値として成り立っていなければならない。
 ソウル・フラワー・ユニオンが90年代に残した業績は、まさにそうした問いに対するひとつの答えを示している。本作は彼らがキューン・レコードに在籍した93年から99年までの間に発表したシングル、ミニ・アルバムの収録曲を発表年代順に収め、ボーナス・トラックとして貴重な未発表音源を加えた二枚組だ。曲目に目を通せば一目瞭然だが、全34曲構成の中に、本作のタイトルともなった「満月の夕」は、なんと4つものヴァージョンが収められている。
 よく知られているように、この楽曲は彼らが95年にソウル・フラワー・モノノケ・サミットというアコースティック・ユニットを立ち上げ、阪神・淡路大震災の被災地の慰問ライヴを精力的に行う中で生まれた。曲調には被災地の人々に少しでも音楽で役立ちたいという思いから、流行り唄の数々をカヴァーした経験が反映されている。ぜひヴァージョンごとの中川の声色の変化に耳を傾けて欲しい。彼の唄は演奏を重ねるごとに、より深くより優しく研ぎ澄まされていく。これは作家性というようなちっぽけな自意識ではなく、被災地という現場に居合わせた人々とソウル・フラワー・ユニオンの生命の奥からの交歓の産物である。<悲しくてすべてを笑う>しかない現場に共に立ち、そこで何かをしようとした時、彼らは唄を差し出すしかなかったのだ。
 これは彼らにとって新たな出発点であった。その後に生み出された楽曲には、世界中の現場にいる人々に、<解き放て いのちで笑え>という呼びかけが、以前よりもはるかに濃密に宿っている。つまりソウル・フラワー・ユニオンは、ある種の使命感ともいうべき覚悟を持って、その才能を駆使するようになったのである。
(志田 歩)