JUNZI IKEHATA 50th ANNIVERSARY「BIGBEAT CARNIVAL」2008.10.18(SAT) FUKUOKA DRUM LOGOS / 2008.10.26(SUN) TOKYO LIQUIDROOM

池畑潤二

JUNZI IKEHATA,HIROYUKI HANADA,KEIICHI WATANABE,RYO ISHIBASHI,SHINYA OE[Fukuoka ONLY],TOMIO INOUE, SION with BUN MATSUDA,KENICHI ASAI,HEATWAVE[Tokyo ONLY],YUSUKE CHIBA[Tokyo Only],KAZUYUKI KUHARA,HIROSHI YAMAGUCHI[Fukuoka Only],ROCK'N'ROLL GYPSIES,Opening Act/Dee Dee Fever

浅井健一、チバユウスケ、クハラカズユキ、SION、花田裕之、HEATWAVE...
このイベントに参加する錚々たるメンツから、リスペクトされ、頼られ、愛されているドラマーが池畑潤二だ。 池畑は1975年、福岡の高校生の時に、大江慎也と薔薇族を結成。その後、人間クラブ、そしてルースターズに参加し、ドラマーとしてのキャリアをスタートさせる。1983年にルースターズを脱退後は、ZEROSPECTRE、NO STARS INNOVATION、JUDEなど、数々のバンドに加え、布袋寅泰、吉川晃司、山下久美子、UAといった、数々のアーティストのセッションへ参加してきた。現在もROCK’N’ROLL GYPSIES、Dee Dee Feverなどのバンドで叩き続けているが、その伝説は数知れない。リハーサルにバイト帰りの土方の格好で現れ花田を驚かせたとか、新宿ロフトで喧嘩になり、そのパンチで相手がPA卓まで飛んでいったとか(笑)すでに都市伝説の域だが、彼のパワフルなビートがそう思わせたのだろう。 しかしパワフルなだけではない。UAとのライヴやレコーディングでも見せていた、繊細でタイトなリズム。 プレイスタイルが極端に変わるわけではないが、とても自然に、その気持ちの持ち方を変え、叩いていく。 きっとこのイベントでも、彼の様々な顔が見えると思う。 そしてこのイベントから強く感じられるのは、池畑潤二、の持つ人間力だ。動物みたいな本能で、正しいと思った道を選んで、進んできた男。セールスだけを考えたら、決してバンドに恵まれたとは言えないかもしれないが、自分の心だけを見て、いつも自由に音楽を鳴らし続けてきた。その姿はバンドマンにとっての理想なのだ。何時だって自由にやろうと思ってきたのに、いつしか妙なヒエラルキーにとらわれてしまう。そんな中でずっとドラムを叩き続けてきた、その姿勢へのリスペクトがこのイベントにある。その純粋さ、に誰もが憧れているのだ。
金光裕史(音楽と人編集長)

BIGBEAT CARNIVAL