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911ボーイングを捜せ
  (2004年 アメリカ)
  監督: ウィリアム・ルイス
  原題: 911 IN PLANE SITE
  主要舞台: アメリカ
    配給:グローバルピースキャンペーン
詳細/通信販売案内:『911 ボーイングを捜せ』公式サイト

  唖然である。ブッシュの忠犬・コイズミは、何としても奴隷ぶりを世界に示したいらしい。党首討論の場で「自衛隊の活動するところが非戦闘地域だ」とのたまい、自衛隊のイラク駐留延長を勝手に宣言、隊員をアメリカ帝国の植民地軍として差し出す腹づもりのようだ。「俺がオッパイを触る場所がおさわりパブだ」「私がマリファナを吸う場所が解禁地域だ」というようなことをこの男は言っている訳だが、件の発言のあと、この男はやけに嬉しそうな笑みを浮かべ「してやったり」という顔をした。
  最近、この「恥にまみれた顔」を見るだけで気分が悪くなるのだが、相も変わらずこの国では、内閣支持率が急落するという話を聞くこともない。言論統制下の独裁体制の国ならいざ知らず、この国はまがりなりにも言論の自由が保証された議会制民主主義の国のはずである。首都の長がイシハラで、国のトップがコイズミ……。いくらなんでもあまりに酷過ぎるではないか。おい!一体誰がこんな恥知らずな奴らを選んでるんや!
  で、こういったゴロツキどもの総本山、アメリカ大統領選では信じられないことにブッシュが再選した(現在、不自然な投票結果に不正疑惑が持ち上がっている)。信任を与えられたブッシュの軍隊は、さっそくイラク各地で悪逆非道の限りを尽くしている。ベトナム戦争の再来……これはもうほとんどジェノサイドである。
  ブッシュが、ヒトラーやポルポトなどと同様の、歴史上最悪の戦争犯罪人であることは間違いなく後世が証明するだろう。しかし、ある一国がここまで白昼堂々と蛮行の限りを尽くせるアメリカ中心の国際政治力学というのは一体何なのだ。
  「アメリカ国民の4パーセントしかパスポートを持っていない(「世界がアメリカ」なので海外に目を向けない、興味を持たない)」という話は、かなり昨今の世界情勢を説明しているが、その他にも、「ブッシュ支持のアメリカ人の70パーセントが、サダム・フセインはアルカイダと働いていたと信じている」「ブッシュ支持のアメリカ人の三分の一は、イラクで大量破壊兵器が発見されたと思っている」「ブッシュ支持のアメリカ人の三分の一は、世界の大多数の国がアメリカによるイラク侵略を支持していると思っている」(以上、ボブ・ハーバートによる)などの情報を知るにつけ、アメリカという国が大衆操作によって、とんでもなく酷い状態に陥っていることを実感せずにはおれない。

  本作『911 ボーイングを捜せ』の日本語吹き替え版がようやく完成した。今夏(2004年)からこの日本でも噂のあった、「911陰謀説」に切り込む、驚愕の映像作品だ。残念ながら、早々に「結論」を求める向きには、すべての疑問に答えてくれる回答にはなり得ないが、少なくともアメリカ政府やマス・メディアが事実をひた隠しにして何故か虚偽の発表をしている、ということだけは本作のフッテージから感じ取ることが出来る。
  ベンタゴンに激突したのがボーイングではないこと(残骸は見当たらず、何よりも、激突によって出来た穴のサイズがあまりに違い過ぎる)。WTC(世界貿易センター)に激突したボーイングの胴体下部に意味不明の物体が装着されていること。民間航空機にあるはずの窓がないこと。衝突寸前のスローモーションで謎の閃光が起こること(2004年10月23日、ロスで開かれた「911市民陪審法廷」のレポートに、劣化(DU)ウラン弾のミサイルであることが示唆されている)。救助に駆け付けた消防士達がビル解体時のような数回の爆発音をビルの内外で聞いていること。WTCに隣接する第七ビルがわずか八時間後に解体されていること(当初CNNは「崩壊」と発表)。などなどが、放送済みの大手テレビ局報道映像や市販のDVD、関連書籍を通して解明されてゆくのだ。戦慄のフッテージの数々が、「陰謀説」を否定しようにも否定出来ない事実として、我々の目の前に存在するのである(追記参照)。
  本作の制作は、ミズーリ州のラジオ局『パワー・アワー』のパーソナリティー、デイヴ・ヴォンクライストが、2002年の2月にインターネットで「ボーイングを捜せ、あなたの視力を試せ」というフランス人のホームページを覗いたところから始まっている。当初彼は、そのサイトの主張への反論の為に各種資料をあたったのだが、導き出された結論はまったく逆。少なくとも「911」が何者かの陰謀であることは間違いない、という確信に至るのであった。
  ビン・ラディンという男は一体何者なのか。アメリカン航空11便、77便、ユナイテッド航空175便は何処へ消えたのか。ここまで壮大な「自作自演」などあり得るのか。疑問は尽きないが、これ以上は説明不要だ。とにもかくにも見るべき映像には違いない。日本語版を制作したグローバルピースキャンペーンが日本全国各地で上映会を開いているが、通販によるビデオ(DVD & VHS)の販売も開始されたので、まずは多くの人に一度観て欲しい(『911 ボーイングを捜せ』公式サイト → www.wa3w.com/911/ )。そして是非、『華氏911』や『テロリストは誰?』と合わせて観ることをお勧めしたい。アメリカという帝国の本質が透かし絵のように浮かび上がってくるはずだ。
  ちなみに、2004年10月28日、911事件の遺族四十人とラルフ・ネーダーなどアメリカ各界の著名人百人が「911 真相究明声明」を発表し、アメリカ国内でもジワジワとこの疑惑に対する認識が広まりつつある(声明書の概略は『911 ボーイングを捜せ・ガイドブック』参照)。
  しかし何の為にイラクで、アフガニスタンで、多くの無辜の市民が殺されなければならなかったのか。もちろん「911」の疑惑解明には多少の時間がかかるかも知れないが、もはや我々日本人にはひとつひとつの事実を積み重ねて究明しなければならない重い責任がある。そう、すでにこの国は参戦しているのだから。

  追記:本作『911ボーイングを捜せ』には、内容の不正確さを指摘する多くの反論もある。最も詳述な論証を行っているサイトはこちら(『ボーイングの行方』www11.ocn.ne.jp/~nbbk/index.html