1993

suite supuesto!  TOSHIBA-EMI

TODT-3151 ¥930 (Tax in)

 

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ペニーアーケードの年

 

  

 


 

丘の緑が輝きだす頃
静かに僕は舟を出そう
水面に映った雲を揺らして
まだ眠たげな君を乗せて

いつかは出会えるかな
川を渡る 無数の蝶々の群れ

地図を持たない僕らだけど
どこかにやがては着いてしまう

大きなブナの葉影の淀みを
抜けたらしばらく空を見よう
こんな楽しいコトは初めてさ
誓うよ本当に初めてなんだ

いつかは出会うのかな
古い橋を 焼き落とす僕らに

地図を持たない僕らだけど
どこかにやがては着いてしまう
このまま こんなふうにしていたいのに

いつかは出会えるかな
川を渡る 無数の蝶々の群れ

意味をなくした帆をおろして
ただこの流れに 実をまかせよう

地図を持たない僕らだけど
どこかにやがては着いてしまう

どこまで こんなふうにして
うまく 雨をよけながら
風を追いかけながら


 



 

ペニーアーケードの年
 

雲が晴れるように
少しづつは わかってはきたんだ
夜はいつも長く 朝はいつもはかないものだと

お気に入りのシャツを着て 靴ひも結んだなら
かかとを鳴らして 歩きだそう

今も思い出すよ あの7歳のむし暑い誕生日
僕はティーカップの中
何にだってなれる気がした

とっくにさびれ果ててて がっかりするだろうけど
君を連れてくよ今度

光と影 あの夏の日の ペニーアーケード
埃まみれ 悲しく揺れる メリーゴーランド
もう二度と僕は あの頃へは戻れない
戻らない

お気に入りのシャツを着て 靴ひも結んだなら
かかとを鳴らして 歩きだそう

光と影 あの夏の日の ペニーアーケード
埃まみれ 悲しく揺れる メリーゴーランド
もう二度と僕は あの頃へは戻れない
戻らない